家づくりを考えるとき、多くのご家庭が最初に迷いやすいのが「間取り」です。特に4人家族で2階建ての場合、どれくらいの部屋数が必要なのか、どんな動線にすれば暮らしやすいのか、なかなかイメージしづらいものです。
ここでは、家づくり初心者の方でもわかりやすいように、“2階建て×4人家族”で失敗しにくい間取りの考え方を紹介します。
1.家族の暮らし方をもとに「基本構成」を決める
4人家族の場合、まず押さえておきたい間取りの基本形は次の通りです。
・LDK
・主寝室
・子ども部屋×2
・浴室・洗面・トイレ
・収納スペース
この構成をベースに、生活スタイルに合わせて部屋の用途を追加したり、動線を整えたりすることが、暮らしやすい家をつくる第一歩です。
子どもがまだ小さい家庭と、小学生以上の家庭とでは必要な広さや動線が変わります。
例えば、
・子どもが幼い→リビング中心の生活。LDKを広めに。
・子どもが大きい→個室の使い勝手や収納量が重要。
このように、家族の未来を見据えて間取りを考えることが大切です。
2.LDKは家族の中心。20畳前後が人気
4人家族の場合、LDKは18〜20畳前後がもっとも選ばれている広さです。
・ダイニングテーブル
・ソファ
・テレビボード
・子どもの遊びスペース
これらを無理なく配置でき、家族全員がリビングで過ごしても窮屈に感じにくいサイズ感です。
最近は「横並びダイニング」のように、キッチンとダイニングを一直線にして子どもの宿題を見守りやすい配置も人気。料理をしながら会話しやすく、家族が集まりやすい空間になります。
3.1階は“家事動線”、2階は“プライベート空間”が基本
2階建ての間取りを考えるとき、よく採用されるのが
1階=家族スペース
2階=個室や寝室
という構成です。
【1階に置くことが多い間取り】
・LDK
・水まわり(風呂、洗面、トイレ)
・ファミリークローゼット
・玄関・シューズクローク
【2階に置くことが多い個室】
・主寝室
・子ども部屋×2
・トイレ(必要に応じて)
この構成にする理由はシンプルで、
1階に暮らしのメイン機能をまとめると動線が短くなるため、家事時間が大幅に削減されるからです。
また、子どもが成長したあとも、生活音を気にせず個室で過ごせるため、家族それぞれがストレスなく暮らせます。
4.子ども部屋は「広さより使いやすさ」
4人家族でよくあるのが、
「子ども部屋はどれくらい必要?」
という質問です。
人気なのは 4.5〜5畳前後×2室 の構成です。
子ども部屋は“寝る”“勉強する”が中心となるため、広さよりも
・デスクが置けるか
・ベッドのサイズが入るか
・収納量が足りるか
のほうが大事です。
また、子どもが小さなうちは、ほとんどの家庭が「リビングで勉強・遊ぶ」ため、大きすぎる個室を用意しても使われないまま数年が過ぎることも珍しくありません。
5.収納は「場所」と「量」の両方が大事
4人家族で間取り後悔しやすいのが、収納の少なさです。
代表的なのは次の三つ。
・玄関収納が小さい
・リビングまわりの収納が足りない
・2階のクローゼットが小さい
必要な収納量の目安は「床面積の10〜15%」ですが、それ以上に大切なのは 適切な場所に収納をつくること。
・玄関→靴・傘・ベビーカー
・キッチン横→食品ストックや調理器具
・洗面横→タオル・日用品・パジャマ
・2階→季節物や布団類
このように、それぞれの行動に合った場所に収納があると、家の中が散らかりにくくなります。
6.共働き世帯は「回遊動線」と「ランドリー動線」がポイント
4人家族の多くが共働き世帯。そこで注目されているのが、
回遊動線 と ランドリー動線 です。
・玄関→洗面→LDK
・キッチン→洗面→ランドリー→ファミクロ
など、一連の動作を短い距離で行える間取りは、家事の負担を大幅に減らしてくれます。
洗う→干す→しまう が同じフロアで完結すると、日々のストレスも減ります。
7.2階建ては「暮らし方のバランス」が大切
2階建ては、
1階=家族の生活
2階=個室で静かに過ごす場所
と役割分担できる点が大きなメリットです。
ただし間取りは家族ごとに向き不向きがあり、正解は一つではありません。
・子育て中心の時期
・仕事中心の時期
・子どもが巣立ったあとの暮らし
それぞれのライフステージを見据えることが、満足度の高い住まいにつながります。
初めて家づくりをする方は、「こうやって暮らしたい」というイメージを整理しながら進めると、後悔の少ない間取りに近づきます。